古紙回収の構成について
まったく単純な話である。
こんな人がいた。
彼は、自宅のクローゼットの床にきれいに紐で縛った袋を一列に並べていた。
袋には年度が記されていた。
聞くと、それぞれの年に送られてきた郵便物で開封していないものをしまってあるという。
この人の家では、玄関を入ってすぐの廊下にカラ箱がいくつも積みあげであり箱は天井に届くほどだった。
箱の中身こそ、生活を一新しようという彼の努力のかいあってカラになっていたが、箱を捨てるまでにいたっていなかったわけだ。
【教訓】ゴミを捨てるという行動は生活整理の一部である。
乱雑にごったがえした関連性のないモノたち、未払いの請求書、日々の郵便物、車のキーに家の鍵など、玄関の靴箱の上に無造作におかれたモノたち、それから講習会でとったメモ、ちょっとしたアクセサリー、化粧品、財布から取り出してドレッサーにおいた小銭など。
こういった雑多なモノたちは、いってみれば、オチのない話のようなもの。
話の要点がわからずじまいなのである。
ひとつ筋のとおった話にするために必要かつ簡単な方法はこうである。
互いに関連性のないモノを分別すること。
カタのついていない仕事、コールバックしていない誰かの番号を書きとめたメモ、返事を書くつもりの手紙、郵便局にもっていくつもりで包装が途中になっているパッケージ、すぐにもリサイクルできるように玄関わきにおいてある袋に詰めた服、通信販売で注文したものの返品することにしたモノ、まだやっていないやるべきことを書き連ねたリストなど。
これらカタのついていない仕事をどうするか。
夏のある日、客の家で作業中にまだ開けていないクリスマス・ギフトの山が出てきた。
客いわく「クリスマスをやりましょうって、妹に声をかけているんですけど…」七月がめぐってこようというときにまだクリスマスを祝っていないのは、ほかでもない、すべき仕事にカタをつけていないということだ。
カタをつけていない小さな仕事は、たまるとゴミの群れと化す。
通常、このようなモノたちは、移動経路において特徴がある。
当初はすぐ目に入るように居間のキャビネットの上などにおかれている。
ついで、食堂のテーブルの上に移動し、やがて寝室のたんすの中へ移り、以後は呼び出しがかかるまで忘却の道をたどっていく。
あまりにも長いあいだ放置されたままだと、ささいなことながらカタのついていない仕事の山が頭痛の種になることもある。
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